2009年06月27日

リンダ・ハワード 「天使は涙を流さない」 (二見文庫)
2009年6月19日発売の新作・新刊
出版社のHPには6/22発売予定と書いてあったので前回の記事にもそう書いたのですが、
どうやらいくつかのネット書店に書いてあった発売予定日6/19の方が実は正しかったようです。
19日の早朝に注文したら20日(土曜日)の夜にはもうポストに入ってました。うれしい誤算!
<感想・レビュー>の方には軽く濁してはいますがネタバレも完全に入っちゃってるので、
これからすぐに読もうと思っている方は<あらすじ>以降の観覧にはご注意を!
■あらすじ
本当の自分は完璧に押し殺して“害の無いおバカでセクシーなブロンド美人”を巧妙に演じ、
マフィアのボス・ラファエルお気に入りの天然ちゃんな愛人としてしたたかに生きてきたドレア。
だがある日、ラファエルも一目置いている冷酷な目をした暗殺者が、
依頼された仕事の報酬になんと 「一度だけ、彼女が欲しい」 と要求してきたのだ。
こともなげに貸し与えられた屈辱。逃れるすべもない、ふたりきりの四時間。
そして彼女の胸には運命を一変するある決意が・・・。
200万ドル(約2億円)を奪いラファエルの元からの決死の逃亡を始めたドレアを追って、再び暗殺者が放たれた!
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■感想・レビュー
あらすじを読んだ時の予想通り、出だしはショッキング。
問題の“ふたりきりの4時間”もごく最初の頃にあるので初っ端からけっこうHOTです。
でも逃げるあたりからは、ろくに計算も計画もされてない感じの逃亡状況にイライラが・・・。
ヒロインは“実はすごく賢い”というわけでなく、ウソや演技で人をコントロールするのが得意だってだけだったので、
高度な計画と行動で追っ手をアッと出し抜く痛快さみたいなのはあまり無かったのが残念でした。
そんな実はフツーなヒロインのウダウダした逃亡劇が何ページもずっと続くので、そこら辺は飛ばし読みしまくってしまいました。
でも・・・・でも・・・・、ここで読むのを放棄してはいけないのです。
中盤に、とんでもない、予想外すぎる超展開が待ってます。
ショックできっと眠けも一気に吹っ飛ぶハズ!!
ワタシはあまりに信じられないその展開に、一旦先を読むのを中断してその少し前からを何度か読み返し、
その後どうなるかを予測してみようと30分ぐらい真剣に考えてしまいました。無駄だったけど、はは。
リンダがああいう系も好きなのはもちろんよく分かってましたが、だからと言っても、
まさかああいう話を突如あっちに持っていくなんて先を読むまで本っ当~に分かりませんでした。
好き嫌いはともかく、完全に騙されたのはある意味気持ちよかったです。
その後のヒーローも良かったですしね☆
中盤以降のヒーローには何度もウルっとさせられました。
なんだかんだ言っても結局自分本位だったヒロインはあまり好みではなかったのですが、
ヒーローの変化を楽しむお話としてはけっこう面白かったです。
蛇足ですが・・・、暗殺者の殺しのシーンを読んでて、
昔ハマったクライングフリーマンを思い出しました。
あんな感じの切り込みシーン、ありませんでしたっけ??
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